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環境負荷低減へ向けて

突然ですが「モーダルシフト」って、ご存知ですか?

国土交通省のホームページによると・・・
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トラック等の自動車で行われている貨物輸送を環境負荷の小さい鉄道や船舶の利用へと転換すること。
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環境負荷の低減は多くの企業で社会的責任(CSR)と位置付けて、商品の生産から廃棄にいたる全ての場面で取り組まれています。その中で輸送(物流)における環境負荷の低減にはモーダルシフトや輸配送の共同化、輸送網の集約等の物流効率化が有効で、特にモーダルシフトは環境負荷の低減効果が大きい取り組みのようです。
ちなみに、1トンの貨物を1km運ぶときに排出されるCO₂の量をみると、トラック(営業用貨物車)が225gであるものに対し、鉄道は18g(約1/13)、船舶は41g(約1/5)しかなく、貨物輸送の方法を転換することで、鉄道利用では92%、船舶利用なら82%もCO₂排出量を削減することが可能だそうです。

恥ずかしながら私がこの言葉を知ったのはつい先日で、北九州~横須賀間をフェリーで往復した際です。
ここでちょっとこのフェリーについて触れますと、ちょうど1年前の2021年7月にモーダルシフトによる海上輸送需要の増加を背景として関東圏と九州圏を結ぶ大型高速フェリー航路として就航されました。
全長222.5m/幅25.0mと大きな船で、乗用車30台に対しトラック154台を積載できることからも、人よりも貨物に重きを置かれていることが窺えます。
しかしながら、所要時間21時間を過ごす船内は、プラネタリウムや露天風呂、フィットネスルームにカラオケBOX、そして美味しいレストランと、乗客を退屈させない工夫がされていました🚢
そして、自称愛犬家の私にとって何よりも嬉しかったのは、ウィズペットルーム(ペットと一緒に過ごせる部屋)があり、さらにはドッグランがあることで、ワンちゃん🐶に窮屈な思いをさせずに移動できたことです。

出航を待つフェリー

はまゆうは横浜の花
花言葉は「どこか遠くへ」

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そんな楽しいことの多い船内でしたが、やはり仕事のことは忘れられず・・・デッキや車両甲板のフラット具合などをついつい見てしまいました。
と申しますのも、弊社では溶接後の歪取りを目的とした高周波誘導加熱装置や溶接前の予熱を目的とした電気抵抗加熱装置を取り扱っており、船を建造する際に使用いただいているからです。

弊社の製品で生みだす熱は火を使用しないことから、環境負荷の低減に少しでもお役に立てばと思いつつ、さらにはそんな製品を使ってつくられるモノたちが、環境負荷の低減に寄与していることに誇りとやりがいを覚えつつ、より貢献できるよう精進して参りたいと思います。 営業部N