こんにちは、代表の川口です。
今期のNessan Future Learningがスタートしました。
社内で『理念と経営』4月号のCase1「改革は全力で進める 社員はみな成長したいのだから」を題材に、読み合わせとディスカッションを行いました。
この事例は「社員一人ひとりの成長意欲にどう火をつけるか」というテーマに向き合った企業の挑戦が描かれており、私たちにとっても他人事ではない大切なテーマでした。

読み合わせの後、以下の2つの設問について、参加者それぞれが思いや経験をお話しました。
🌟働きがい向上のために心がけていること・実施していること
- 目標の可視化と達成に向けた行動
目指すべき目標を明確にし、それに向けて行動している時間にやりがいを感じる。 - 自己充実のための時間確保
朝の時間に読書や動画など、自分の好きなことをすることで心を満たし、仕事にも前向きになれる。 - 仕事と休息のメリハリ
設計業務の集中力を保つため、意識的に休む時間を取るようにしている。 - 顧客に喜ばれる体験の積み重ね
納品の成果に対して顧客から感謝されたときに働きがいを感じる。 - 内発的動機づけ
自分の中から湧き上がる意欲や目的意識を原動力にしている。
会社の目標と自身のモチベーションが一致するとより良くなるのではないかと思う。 - 頭を空にする時間の大切さ
何も考えない時間を取ることで、心身をリセットし前向きになれる。
🔍現状課題に感じていること
- 人材不足と引き継ぎの不安
若手の育成が進まず、ベテランからの引き継ぎが困難
中小企業特有の「一人が何でもこなす」状態で属人化が進行 - 仕事の負担感・偏り
人数が限られており、特定の業務に負担が集中(例:積算業務など)
分業や相談体制が整っておらず、心理的・物理的な負荷が大きい - 学びの機会の不足
社内に外部研修や学びの情報が十分に共有されていない
自分が何を学びたいか把握できていない社員も多く、成長の機会を逃しがち
今回の読み合わせを通して、一人ひとりの「働く意味」や「心がけている工夫」が共有されることで、見えなかった気づきが生まれました。
「働きがい」とは、“仕事そのものの価値”だけでなく、“誰と、どのように向き合っているか”という人間関係の質に大きく左右されます。
対話は時間がかかるかもしれませんが、最も確実な働きがい改革の土台です。
まずは「聞いてみる」「声をかけてみる」そんな小さな一歩が、大きな変化につながると感じました。

出典:『理念と経営』4月号
理念と経営の冊子を活用した社内勉強会を「思うところ」を知る機会として、偶数月のNFL研修会の中で実施していこうと思います。次回もどんな意見や話が出るのか楽しみです。