年末年始には、神社やお寺に普段あまり足を運ばない人でも、参詣する。
小生もその一人である。
日本には、昔から「八百万の神々」と言う言葉があり、たくさんの神々に見守られている。
「八百万の神」は、数で世界最強かもしれない。
神道の神、日本神話(古事記、日本書紀)の神、民族信仰の神などなど沢山の神様があり、その存在を認める文化を持っている。
総本社を頂く神様もあれば、日本一社と謳う神様もあるらしい。

山の神、地の神、水の神、井戸の神、岩の神様、石の神様、地震の神、農業の神、雷の神、天の岩戸神社・・・等々きりがなさそうである。
xxx神宮、xxx大社は、立派な鳥居が多い。同じ神様でも、左写真のようなひっそりと佇む神様もある。
古事記、日本書紀に登場する神様には、xxx命(…のみこと)、xxx尊(…のみこと)、xxx神(・・・かみ、・・・のかみ、・・・しん、・・・じん)など様々な役割を持った神様がいらっしゃる。
ほんとに様々ですね。

数は少ないが、動物をお祭りする神様もあるらしい。
右記は、「金長大明神」様で、狸をお祭りしている。
狸をお祀りしているとは、面白い。
神社の名前も面白い。
この土地には、狸を大切にする風土があるのだろうか。
信楽町の信楽焼きの狸の置物は有名である。
笠、目、口元、徳利、大福帳、金袋、しっぽ、お腹には、なにやら意味と効果があるらしい。

稲荷神社は、狛犬の代わりに狐のお出迎えで有名である。
狐のお出迎えなので、狐様が神主かと思えば、狐をお祭りしているわけではなさそうである。
狐と狸の化かし合いの言い伝えがあるが、梯子して狸大明神とお稲荷様を御参りすると、お願い事が化けてしまうのかな・・・

神社の中には、猪がお出迎えしてくれる神社もあるらしい。
お参りすると突進してお願い事を叶えてくれそうな気がする。
時間を気にしている御仁むきかも・・・
狛犬もよく見ると様々な狛犬達がいる。
少し尻尾が違ったり、頭がちょこっと違ったり、足が少し変わっていたり、顔がちょい違ったりなどなど・・・
違いを楽しんでは、如何かな。

「八百万の神々」なので、仏教は除くのであるが、仏教にも下図のような名前の観音様がある。
虎のお寺もあるそうだ。
探せば珍しいお寺がいろいろとありそうである。

動物繋がりになるが、都会の神社、お寺の一角には、猫をお祀りしているところも数多くあるようであるが、そのものずばり「猫神さん」と呼ばれている神社もある。
地方にあるこの「猫神さん」猫(三毛)が御祭神である。
神社のいわれに御神猫(三毛)と記されている。
地元では、合格・必勝祈願の「猫神さん」として有名だそうだ。
その「猫神さん」の駐車場に着くと早速大きな猫が目の中に飛び込んでくる。
階段と比べるとその大きさが窺える。必勝と記されている。必勝祈願をお参りする神社らしい。

猫と必勝?どんな繋がりなの?ご存じの方教えて!!
車を降り駐車場の直ぐそばにある手水舎に向かう。
なにやら、違っている。

おやおや 手水舎に猫。
一般的によく見かけるのは、うさぎ、亀や龍である。
猫は、珍しいね。
かわいい。
作法に従いここで手を洗い、口をすすぎ、身を清める。
そして心を清めていざ本殿へ向かう。
大きな猫を右に見ながら階段を一歩一歩登る。
鳥居をくぐり一歩境内に踏み入れる。
また猫のお出迎えである。
神社の社歴を読む。
興味深い。
狛犬の役目の猫かな。
顔に特徴がある。
奥の小さい猫は、小判を持っているのかな。


この猫は、また違っている。
手を挙げていない。
睨みを利かせているのかな。
狛犬の役目?
これまた仲良く 右手 左手を上げている。
円満 円満でなにより。
右手を挙げている猫、左手を挙げている猫。
どう違うのだろう?
右手が「金運・幸福」?
左手が「千客万来」?


いざ本殿へ、
これまた、猫のお出迎えである。
お賽銭を出し
鈴を鳴らす
2礼2拍1礼
で、お参りをする。
これでいいのかな?
本殿の中にもお猫様がたくさん並んでいる。
わお~ 猫様が所狭しと並んでいる。
一つ一つじっくり見ていると日が暮れそうである。


ここにも猫様が大勢いらっしゃる。
凄いね。
一つ一つゆっくり見ていくと、時間を忘れそうである。
これまた、猫の大仏。
大きい。
猫の世界にも大仏!!
日本各地に大仏があるが、猫の大仏は、珍しいだろう。


猫の不動明王である。
猫の世界にも、悪がいるのだろう。
忿怒の形相で睨みつけ、右手には剣を持って悪を切り払い、左手には羂索を持って悪を捕える役目。

これまた、猫の七福神。凄いですね。一つだけ少し離れている。
七福神は、
恵比寿(えびす)様 日本の神様 商売繁盛
大黒天(だいこくてん)様 ヒンドゥー教の神様 財運福徳や豊作、五穀豊
毘沙門天(びしゃもんてん)様 クベーラの神様 厄除け
弁才天・弁財天(べんざいてん)様 女神様 音楽・芸能、学問成就、財運
寿老人(じゅろうじん)様 中国・道教の神様 長寿延命
福禄寿(ふくろくじゅ)様 道教の神様 子孫繁栄、財運招福、健康長寿
布袋(ほてい)様 中国の禅僧様 笑門来福・夫婦円満
だそうである。
猫の年神様が滞在しているのかな・・・
御朱印をもらえるのか・・・
ついでですが、七難もある。
日月失度難(太陽や月の異変)
星宿失度難(星の異変)
災火難
雨水難
悪風難
亢陽難(日照り)
悪賊離(極悪人による難)
仏教には「七難を消滅すれば、七福が生じる」という考え方があるそうである。

こんなひっそりと佇む猫様もいる。
歴史を感じる。
これまた、両手を上げている猫様。
楽しくなってくる。


はたまた個性のある猫様。
小判でにっこり。
飽きないですね。
猫を扱った短歌もたくさんあるようである。
石川啄木が詠んだ短歌をご紹介
「猫の耳を引っぱりてみて、にゃと啼けば、びっくりして喜ぶ子供の顔かな」
by Matsuo